2025年暮れ、日本政府は外国人の日本国籍取得の要件を厳格化すると発表した。その要件に、日本語能力が含まれる。また、永住許可にも日本語能力が要件となるという。しかし、求められる日本語能力はどれくらいかについてはまだ明確になっていない。今後、どのような議論があるのだろうか。
以前、社会言語科学学会が学会誌で、特集を組んだ。そのときのテーマは「日本語と日本社会をめぐる言語政策・言語計画」だった。学会事務局より依頼を受けて書いた論文が以下。
川上郁雄(2019)「「外国人材受入れ」政策に日本語能力はどのように関わるのかー「市民権テスト」実施国の実践と議論を踏まえて」『社会言語科学』22巻1号、pp.77-90.
この論文の議論に、ようやく時代が追いついてきたということか。日本政府が外国人に求める日本語能力とは何かについて、その背景にどんな考えがあるのか、日本語教育側から何が言えるのか等については、さらに議論と研究が必要となろう。その意味で、この論文の研究テーマは、多くの方に関心を持ってほしいテーマであるし、今後も続くテーマであろう。

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